【台湾・ひとり旅】今までのは偽物だった…本物の『杏仁豆腐』を食べに行く！
こんにちは。
1年に1〜2回、1〜2週間のひとり旅をしているソロトラベラーtabinakabaです。
先日台湾へ行ったとき、 「杏仁豆腐が好きです。」と台湾人に言ったら、
「君が食べているのは全て偽物だよ。」と言われました。え？そうなの？
調べてみると、杏仁＝アンズの種は高価なもののため、杏仁加工品には「アーモンドパウダー」なるものが使われていることが多いそうです。エーシラナカッタ。
そして台湾にはちゃんとアンズで作られた杏仁豆腐があることを知り、いそいそと調べ食べに行ったのです。そしてその美味しさに虜になったお話です。
なんでアーモンドパウダー？
「偽物を食べていた」という衝撃が大きく受け入れられそうになかったので、気持ちが落ち着くまで色々調べてみました。
中国の伝統的薬膳食「杏仁」はアンズの種ですが、形がアーモンドと似ていたために、昔々の中国ではその2つの区別ができていませんでした。そのため、杏仁を英語で表記するとき「Almond」となってしまったというのです。
ちなみに現代でもその混乱は続いているようで、「アーモンドとアプリコットどっちが杏仁なのか？」というトピックがありました。
Almond是杏仁吗?Almond和Apricot哪个是杏仁?_百科_放肆吧
現在もオンラインショップを見てみると、『杏仁霜・杏仁粉（アーモンドパウダー）』と表記されているものが多いです。つまり、中国ではアーモンドパウダーで作ったものも本物の杏仁で作ったものも、どちらも「杏仁豆腐」と明記されてしまうのですよ。
まあネット上で私が拾った情報なのでどこまでが本当かどうかはわかりませんが、とにかく私が今まで食べていたものはやはり「アーモンドパウダー豆腐」だったようで。
ただ最近は昔ほどアンズの種が高級ではなくなっているとのことで、私が最近スーパーで買った杏仁豆腐にも「杏仁霜」（キョウニンソウ）と原材料名に書かれていました。
気持ちが落ち着いたところで、実際に台湾で食べた「杏仁豆腐」をご紹介しますね。
三時茶房
ここは杏仁茶の専門店ですが、杏仁豆腐もあり、手間暇かけて手作りしています。三時茶房は現在2店舗あり、私はここではなく次に紹介する【三時福利社】へ行ったのですが、調べるとこの【三時茶房】が創業店のようです。お店はかなり見つけにくい路地裏にあるそうですが、その分隠れ家感が満載で、写真で見ると雰囲気がとても素敵です。
◆杏仁豆腐冰の「冰bing」とはかき氷のことです。
・挫冰cuo bing（＝刨冰baobing）：氷を削ったシャリシャリのかき氷
・雪花冰：ふわっふわのかき氷
・挫冰cuo bing（＝刨冰baobing）：氷を削ったシャリシャリのかき氷
・雪花冰：ふわっふわのかき氷
三時福利社
先ほどの【三時茶房】の2号店、私が行ったのはこちらの【三時福利社】です。
おしゃれなリノベーションエリア【審計新村】にあり、こじんまりとした店内は非常にシンプルな内装です。
今まで「アーモンドパウダー豆腐」なるものを食べていた私は、本来の味を知るために「原味杏仁豆腐」に加え「原味杏仁茶」も注文。可愛らしい店員さんに「え？2種類とも原味？」というような表情をされましたが、気にしません。
しばらく待つと来ましたよ。雪のように真っ白なお茶と雪のように真っ白な甘味が。
美しい純白にスプーンを入れ、杏仁豆腐からいただきます。
…しあわせ〜♡
今まで食べていたものとはまるで違いました。実はこの時、そのあまりの美味しさに「一体何が違うのか」を考えることを放棄していました。そして今、その違いを言葉で説明するため、以前食べていた「アーモンドパウダー豆腐」を試食していますので少しお待ちください。
…はい。今この瞬間。決定的な違いは『香り・風味』だという結論に辿り着きました。
正直「アーモンドパウダー豆腐」も十分美味しいです。技術力の結晶です。ですが、
「杏仁豆腐」はその100倍美味しいです。
あぁ、「杏仁豆腐」食べたい…
そしてもう一つ頼んだメニュー、杏仁茶。これはお茶ではなく杏仁豆腐の液体です。いや逆だ。杏仁茶を固めたものが杏仁豆腐、です。
杏仁豆腐より香りが立ち、更に杏仁を感じられます。ただ店員さんのあの表情の通り、「原味」2種類を同時に頼む必要はありませんでした。
三時福利社でどっぷり杏仁の魅力にハマった私は、他にも杏仁を探し始めました。
そしてヒットしたのが以下のお店です。
宮原眼科
このお店のために台中へ行く人もいるというほどの超有名店。パイナップルケーキなどのお土産やアイスがあるのは知っていたのですが、なんと杏仁もあると…！
あるのは杏仁豆腐ではなく「杏仁茶」のみらしいのですが、もはや私の体は杏仁を求めてしょうがない…迷わず一目散にバスへ飛び乗りました。
大混雑している店内とアイス売り場には目もくれず、店外に併設されている誰も並んでいない飲み物販売カウンターへ。杏仁茶を待つ間に店員さんと会話していると、横にいるスーツを着た社員の女性が日本語で話しかけてくれました。
彼女は日本人と結婚して、現在も日本と台湾を往復する生活をしているそう。思いがけず話が弾み、30分も話し込んでしまいました。日本が大好きと言ってくれる人に会うのは本当に嬉しいです。
肝心の杏仁茶ですが、より風味が強く、じっくりゆっくり味わいたい三時茶房のものと比べると、宮原眼科のものは気軽に楽しめるような印象を受けました。どちらもとても美味しいです。
住所：台中市中區中山路20號
営業時間：10:00〜22:00
杏仁茶（ホット）：75元
宮原眼科は「日出」というスイーツの会社が経営しています。
系列店の住所、営業時間一覧はこちら。
なお有名なパイナップルケーキなど、このHPから商品購入もできます。台湾国内はもちろん日本への配送も可。ただ、送料がかかることはお忘れなく。
オンラインショップでの購入はできるものの、このお店は内装やサービスが素晴らしいので、機会と時間があれば是非足を運んでみてください。
私の旅行ではここまでで時間切れとなってしまいましたが、その他杏仁を楽しめるお店をいくつか紹介して終わります。
次に台湾へ行く際は私が必ず行きたいお店を3つピックアップしました。
他にオススメのお店があったらぜひ教えてください！
それでは行ってらっしゃい！
