たびなかば

on a journey

【中国・重慶】重慶人に磁器口ではなく『安居古鎮』を勧められたので行って来た

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中国人が安居古鎮を勧める理由

古い町のことを中国語では 「古鎮」と言います。石畳の両脇に昔ながらの建物が続く街並みは、中国国内でも大人気です。

重慶にある「磁器口古鎮」は観光地としてアクセスが良く人気なのですが、だからこそ観光客の数がとにかく多い。重慶人の友人は、「磁器口古鎮は人がいなければ素晴らしい」と愚痴をこぼし、現在は「古鎮」として楽しめる場所ではないと言います。

そこで代わりに紹介された「安居古」という場所に行ってきたので、今回はこちらを紹介します。

 

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安居古鎮とは?

重慶市銅梁区に位置し、水上輸送などで貿易やビジネスの中心地となった町です。

長年の歴史や文化、豊富な歴史的建造物や綺麗な自然が集まっているため、
「山が見え、水が見え、郷愁を覚える場所」と呼ばれています。

安居古城とは?

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「安居古鎮」と検索すると、「安居古城」も多く出てきますのでこちらも解説を載せておきます。

「安居古城」は中国で4番目に大きな古城です。西暦588年からおよそ500年ごとに3度建設されたこの場所は、重慶で最も保存状態が良いとも言われています。

見どころは?

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google mapより

古い街並みや様々な歴史的建造物が一番の見どころではありますが、自然の存在も忘れられません。街とともに時間を過ごしてきた自然の姿があるからこそ、この街は訪れた人の記憶に残るのだと思います。

街を歩きつつ、その自然の姿も是非楽しんでください。

食べ歩き

古鎮観光での楽しみの1つは「食べ歩き」という人は多いと思います。安居古鎮の周囲には飲食店やレストランもありますが、少しお腹が減ったら、是非道端で売っている
小吃=軽食を食べてみてください。

以下は安居古鎮で食べることのできる軽食です。

糍粑cíbā

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杵、重い…

無理やりカタカナにするなら「ツーバー」と読みます。糍粑は平たく言えばお餅です。成型後の食べ方は各地違うようですが、ここではきな粉をまぶして売っています。

観光用のパフォーマンスとしてお店のおばあちゃんが写真のように餅をついていたので、お借りしてやらせていただきました。杵の重さが見た目以上で、体感10kgはありました。昔は本当にこうしてお餅を作っていたんだとか。

豆腐脳

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私がこの旅行中一番ハマった食べ物がこの豆腐脳です。昔ながらの朝食・軽食で、現在はお店自体が減ってきていて、特に重慶市内ではあまり見かけません。

ふるふるの豆腐に自分の好きなトッピングを選んで食べます。最高です。

●豆腐脳についての詳細はこちら
journey-to.hatenablog.com

特産品

ここからはお土産で買える特産品を紹介します。

阴米yīnmǐ

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阴米(陰米)はもち米を蒸した後に干したお米です。なぜ干すのか?重慶人の友人は「長期保存ができるように」と言っていたのですが、帰国後に調べてみると干すことにより栄養価が高くなることが大きな理由のようです。 

手作りごま油

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手作りでごま油を作っている光景を初めて見ました。一帯が香ばしい匂いで溢れています。重量を考えて購入はしませんでしたが、手作りの工程を見ることができるのは貴重な経験となりました。

アクセス

安居古城へ行く方法は2つです。

①自家用車:約90分〜120分

②長距離バス:120分〜
重慶長距離バスターミナル「长途汽车站」→ 「铜梁」駅下車。
その後、铜梁バスターミナル铜梁南门汽车站」→「安居古城」下車。

乗り換えもあって時間が読めないバスは少々面倒なので、ツアーやホストファミリーを見つけて連れて行ってもらうことを勧めます。

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手前ではお茶や麻雀などを楽しめます

他の古鎮と同じく、安居古鎮でも様々な伝統的パフォーマンスを行なっています。
時間が合えば、無料で「変面」や「伝統舞踊」の舞台を楽しむことができますよ。

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舞龍の練習中

アクセスが良くないため、外国人だけでなく中国人にもあまり知られていません。
人気が出ていない今だからこそ行く価値のある場所です。

それでは行ってらっしゃい!