【メイン島】忘れられない2夜の滞在記vol.2
カナダのメイン島に到着後、リンゴ丸齧りするホストに山中の宿へ連れて行ってもらい、スニーカーに穴開けながら片道1時間の道のりを経て買い出しを終了した話を書いたvol.1はこちら↓
3時間かかった買い出しを終えて宿に戻り、ウキウキとサーモンを焼いていたら火災報知器が鳴りました。
IHの加減が分からないままパスタと並行して作っていたら焦げたためです。
2LDKに鳴り響く爆音の警報音。
ドアというドア、窓という窓を開け放ち、そこらへんにあったフリーマガジンを鷲掴みにして煙を追い出します。
そうして3時間かけて買った、一番楽しみにしていた1000円のサーモンがいなくなりました。
ふう。ビールを飲もう。
ビールの後で無事パスタとオレンジを食べ終わりお腹をさすっていると、ホストからサンセットのお知らせが。
宿から15分の場所にビューポイントがあるということで、散歩がてら1人で行ってみることに。
そして遭難したのです、私は。
そのビューポイントは道なき道を行く山の斜面の先にあったわけですが、陽が落ちてきたのにもう少しもう少しと撮影を続けてしまったため、いざ帰らんとする頃は真っ暗で帰路が分からなくなってしまったのです。
携帯のライトを頼りに進めどどの方向へ行っても木々に突き当たり、どうやってもこの藪の中から抜け出せない…
闇が深くなる中で15分ほど彷徨った時「あ、これ本当に危ないかもしれない。」と
「とにかく斜面を降りれば宿があるはずだ!」と最終的に転げ落ちるように木々を突っ切って…
宿への道が見えた時の安心は計り知れないものでした。
油断が生死の分かれ目になること、改めて肝に命じました。
見たこともない葉っぱやトゲトゲした枝を全身につけながら宿へ戻り、穴がさらに大きくなったスニーカー(vol.1参照)を見て、自分の無知と傲慢さに一通り呆れ。
ふう、お風呂に入ろう。
こんな時のためのバスタブ付きの宿!
ゆっくりお湯にでも浸かろうと蛇口を捻った時、思い出すのです。
『シャワーのお湯は5分で止まる』。
ふう。ワインを飲もう。
後から知ったのですが、節水は夏の乾燥がひどい時期だけで良いそうです。DEATH。
こうして長く楽しい1日を終え、2日目は1日中部屋でのんびり過ごしましたとさ。
総じて最高の2泊3日だったわけですが、これだけ読むと全然楽しくなさそうになってしまった。滞在記がこんなふうになるとは…
全てが良い経験と思い出になったことだけはきちんと文章で残しておこう。
絶対また来たい!
帰りのフェリーのデッキでメイン島の思い出に浸っている時、ふとダウンのポケットに手を入れたら宿の鍵が出てきました。
最後の最後まで驚きを与えてくれるな、全く…
バンクーバー着いて即郵便局行きました。
本当にたくさんの経験をさせてくれたメイン島、また行きたいと思います。
そんなメイン島についてはこちら↓